【横浜市版】「小1の壁」とは?「小学校入学前に知っておきたい大切なこと」放課後の過ごし方と新小1ママの基礎知識 #小1の壁 #ワーママ

年長のお子さんがいる、働くママへ。オンラインで行われた「小1の壁」セミナーの要点をお伝えします。

子どもが来年小学校に入学する保護者のために、横浜市の区主催で開催された「小1の壁」セミナー。認定NPO法人あっとほーむ 代表理事の小栗ショウコさんが、毎年講師を務められています。2020年9月18日(金)~10月18日(日)にオンライン講演されたものを、私なりに読解し、要約します。

小1の壁
目次

子どもにも「小1の壁」はある

小1の壁という言葉は、子どもの小学校入学を機に見えてくる働く親の壁をイメージする方が多いです。時短制度が使えなり、昇進し仕事の量が増える。そのタイミングで遠くの営業所に転勤になる。これまで両立を頑張ってきたけど自分自身の体力がきつい。それに加えて増えてくる行事への出席やPTAの参加。

実は親にとって小1の壁があるように、子どもにとっても大きな壁があります。

ただ、それを乗り越える方法は子ども自身には分かりません。そのため、お父さんお母さんと周りの人が協力して子供をサポートしていく必要があります。

子供を叱ったり指導したりは、学校の先生や学童の先生がやってくれますから、大好きなお父さんお母さんに褒めてもらえたという喜びを毎日子どもに感じてもらえるように、とにかく褒めてください。この時期のお父さんお母さんの一番大切な役割です。

小学校入学は自立への第一歩

これからは親がすべてを見守り、助けてあげることはできません。だから子どもが過ごす環境の中に、親と共に子どもを見守る大人を見つけてください。特に6歳から8歳は大人に見守られることで、努力し課題を達成し、自信を深めます。お父さんお母さんがいないところでも信頼できる大人がいることで、たくさんのことに挑戦し自信を深めていきます。

  • 6~8歳は大人に見守られることで努力し、課題を達成し、自信を深める
  • 9~10歳は同年代の仲間を好み、大人に頼らず行動しようとする。他者の視線や評価に敏感になる
  • 11~12歳は大人から一層自律的になり、少人数の仲間で「秘密の世界」を共有する。友情が芽生え個人的な関係を大切にする

例えば宿題も、小学1年生のうちは大人が傍について「上手だね、よくわかったね」とほめてもらえると、子どもはとても嬉しいです。それが次の、字を書いたり問題を解いたりする意欲につながります。成功体験を積み重ねていくために、まず親が褒めて親以外の大人にも褒められる環境をつくりましょう。

小学生になって親が設定する、はじめの目標は?

学校から帰って来て一人で宿題を済ませて、塾や習い事の支度をして留守番ができるのは、中学生になってからで大丈夫と考えて下さい。そして、1年生の時に褒めてくれる大人が複数いることです。

何でも一人でできるように自立できるようにと頑張らせてしまう親も多いです。しかし、医師であり脳性麻痺で車いす生活をされている東京大学准教授 熊谷 晋一郎先生がおっしゃっていますが、自立とは依存先を増やすことです。一人で何でもできることではありません。

これから先どんどん成長していく子どもには、親以外にもたくさんの頼れる人が必要になってきます。だからお父さんお母さんは小学校に入るこの時期から頼れる大人がたくさんいることを、子どもに教えてあげてください。

子どもの小学校での一日スケジュール(横浜市)

小学校入学後、子どもがどのようなスケジュールで行動するのかを把握しておきましょう。

横浜市の場合、低学年で4時間目までの場合は、

  • 08:10~08:25 開門
  • 08:45~10:15 1・2時間目
  • 10:15~10:40 中休み
  • 10:40~12:10 3・4時間目
  • 12:10~12:55 給食
  • 12:55~13:20 昼休み
  • 13:30~ 下校 (5時間目が始まると下校は14:30頃)

小学校に上がると「保育」ではなく「教育」に変わります。

子どもの成長発達や教育に関する相談体制ができていますので、お父さんお母さんから積極的に先生たちに報告・連絡・相談をしてください。

担任の先生も学年主任の先生、校長先生や副校長先生、スクールカウンセラーの先生も巡回しているので子どもに何かあった場合は相談できます。【待っているのではなくこちらから働きかける】それが小学校です。

横浜市における小学生の放課後の居場所

横浜市では小学生の放課後の居場所としていわゆるキッズと呼ばれる「放課後キッズクラブ」と、いわゆる学童と呼ばれる「放課後児童クラブ」があります。

令和元年度までは「はまっ子ふれあいスクール(はまっ子)」がありましたが、現在は「放課後キッズクラブ」に転換しています。

横浜市の「放課後キッズクラブ」と「放課後児童クラブ(学童)」

放課後キッズクラブは横浜市内に22カ所。区分1と区分2があり、区分1は遊びの場、区分2は生活の場になっています。区分ごとに利用時間や利用料が異なります。

放課後児童クラブ(学童)横浜市内に15カ所。遊びの場と生活の場を兼ねています。地域の一軒家やマンションの1室等を活動場所としており、近隣の複数の小学校の生徒がいることが多いです。また地域の方や保護者の方が運営に携わり協力して活動内容や行事を作り上げているクラブもあり、活動を通じて交流が深まるのも放課後児童クラブ(学童)の特徴です。

また、民間学童もあり、習い事等をメインとしているところが多いです。

放課後キッズクラブと放課後児童クラブ(学童)の違い

では、2つの違いを見ていきましょう。

活動場所

放課後キッズクラブは、学校の空き教室等を利用しています。

放課後児童クラブ(学童)は一軒家やマンションの1室等で運営しており、近隣の複数の小学校の児童が対象となっているクラブが多いです。

開設時間

放課後キッズクラブは、平日は区分1の場合は放課後から17時まで。区分2は19時までです。

土曜日や夏休みは朝8:30から開所します。なお、区分2でも1回800円+おやつ代でスポット利用ができる場合があります。

放課後児童クラブ(学童)は、平日は放課後からおおむね19時まで。土曜日や夏休みはクラブに

よって異なり、朝8時から開所するクラブが多いです。

放課後児童クラブ(学童)は延長利用が可能なクラブもありますが、放課後キッズクラブは延長預かりがありません。どちらも基本的には保護者の方のお迎えが必要です。

また学校がお休みの日でお昼をまたぐ場合、放課後キッズクラブではお弁当が必要です。放課後児童クラブ(学童)も基本的にはお弁当が必要ですが、クラブによって注文弁当などが利用できることもあります。

費用について

放課後キッズクラブは区分1では年額500円の保険料、区分2では毎日利用すると、保険料に加えて利用料とおやつ代で月額約7,000円程度です。 放課後児童クラブ(学童)は都筑区の平均で月額17,700円となっていますが、クラブによってばらつきがあります。各クラブのホームページ等で確認できます

申し込みについて

例年は、年明けの1月から2月頃に各学校で説明会が開かれ、具体的な手続きはその際に案内があります。

説明会の日時などの詳細は、秋に行われる就学時健康診断や年明けに開かれる入学説明会で案内されることが多いようです。

申し込みに必要な書類は各クラブでも配布するため、説明会に行けない場合でも問題なく申込みできます。説明会は学校主催ではないため、問い合わせの際はそれぞれの放課後キッズクラブの電話番号に連絡します。

利用開始時期について

区分2は4月1日から利用できますが、区分1は4月中旬ごろからの利用となります。

放課後児童クラブ(学童)は、都筑区の放課後児童クラブは平均で20名から30名程度と比較的少人数のクラブが多い傾向にあります。大半のお子さんが17時以降にお迎えとなるため毎日同じお友達や支援員の先生と第二の家庭のようなアットホームな雰囲気で過ごすことができます。

申込について、ここ数年は定員超過となるケースは目立っておりませんが、最新の状況については各クラブへ直接問い合わせが必要です。

小学生の放課後の過ごし方

小学校の中にあるキッズクラブは見守り、学童保育は保育園と同じく保育、企業が運営している学童は塾や習い事だと捉えると区別しやすいです。無料で利用できる習いことができる、送迎がついている、夜遅くまでやっているという利便性は大人から見たら魅力的です。

でもそこに毎日通うのはあなたの大切な子どもです。

お父さんお母さんにとって便利な場所ではなく、子どもの自己肯定感を高められる場所であることが最も大切。子どもが楽しく過ごせるように子どもにあう場所を見つけてあげたいですね。

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